Falluja, April 2004 - the book
現代企画室刊『ファルージャ 2004年4月』を引き継ぐ形で、
同書共訳者2名がファルージャおよびイラクについてのニュースなどを
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「死者数10万」――ガーディアン記事
「民間人死者数は10万」を報じるガーディアン記事(28日付け)。Staff and agencies と署名(?)がありますが,情報が断片的で,あとから挿入したんだろうな,みたいな部分も散見されます。とにかく,そのまま日本語にしておきます。

っていうかこの「いかにもつぎはぎ」な感じは,こういう文脈にあるような気が,私はします。

'War raised Iraqi death rate by 100,000'
Staff and agencies
Thursday October 28, 2004
http://www.guardian.co.uk/Iraq/Story/
0,2763,1338362,00.html


昨年の米国主導の侵略後の18ヶ月の間に,戦争前の時期に予測されていたよりも10万人も多くのイラクの一般市民たちが死亡している,と述べているある研究結果が,今日発表される。

研究グループは,侵略後の暴力が原因の死の可能性は,侵略前と比較して58倍になっているとしている。

この研究の結果は,本日,高い評価を受けている医学誌『ランセット』で発表された。研究はイラク人への聞き取り調査に基づいているが,聞き取りを行なったイラク人の大半は,医師である。調査の結果判明したことが,戦前の死亡率と比較された。

研究グループは米国のジョンズ・ホプキンス大学とコロンビア大学,およびバグダードのアル=ムタンシリヤ大学の研究者たちから成る。レポートでは,この見積もりが依拠しているデータは「正確性には限界がある」と認めている。

レポートによれば,独裁者のサダム・フセインを転覆するための介入(原文ママ:the intervention to topple dictator Saddam Hussein)以降のイラク人死者数は,以前見積もられていたよりも,多い。

紛争(原文ママ:the conflict)が始まって以来のイラク人死者数については,公式の数字は一切ないが,非政府系の統計がいくつかあり,その数値は10,000から30,000とばらつきがある。人権グループのIraq Body Countは,軍事介入(原文ママ:military intervention)によって殺された一般市民の数を,現時点で最高で16,289であるとしている。

昨日時点で,米軍の死者数は1,081,英軍の死者数は68である。

『ランセット』に発表された研究は,ホワイトハウスと英国政府の,侵略はイラク人を助けるのだから正当化されるという意見を疑問視し,米軍主導の介入を批判する人々に用いられることになるだろう。

調査結果には,侵略後に増えた分の死者数は,暴力(violence:「攻撃」なども含みます)が原因であるということがあらわれており,連合軍による空からの攻撃が,それら暴力が原因の死の大半を引き起こしている,と研究グループは述べている。

「連合軍によって殺されたと報告された個人のほとんどは,女性や子どもたちでした」と研究グループは付け加えている。

『ランセット』誌は,特に,論文が公衆の健康問題にとって緊急であると判断される場合には,印刷された雑誌に掲載される前にウェブで論文を発表している。

このレポートは,米国の大統領選挙の数日前に出されたが,このタイミングは選挙直前の論議を刺激するものなのかどうかということについて,『ランセット』からコメントできる人は,すぐには見つからなかった。

同誌の広報担当者は,このイラク・レポートが掲載されるのがどの号になるかはまだわからないと言う。明日だされる号には間に合わず,11月5日の号にも遅すぎるのではないかとしている。

オクスフォード大学の調査手法の専門家で,今回の調査には参加していないRichard Petoは,調査にあたった科学者たちがとった手法は,イラクの死者数を調査するためには理にかなったものであると述べている。

調査を行なうために,調査担当者はこの9月に,イラク全土の33ヶ所を訪れ(この33ヶ所は,偏りのないよう選ばれている),調査サンプルとしてアトランダムに30件の家庭を選んだ。

988の家庭を訪問したうち,808の家庭,7,868人が調査への参加に同意した。

サンプルのサイズは小さいように思われるが,この種の調査は科学者たちには正確で適格なものであると考えられており,1990年代終わりのコソヴォでの戦争の死者を計算するために用いられている。

最近の反乱(insurgency)の中心となっているファルージャは調査対象から除外されていたが,この調査は「イラク侵略と占領に関係のある死者数は,おそらくは10万ほどであり,さらに,もっと高いかもしれない,ということを示している」と,レポートにはある。

イラク侵略前の最も多い死因は,心臓発作や脳卒中,その他の慢性病であった。

しかし侵略後,暴力/攻撃が最も多い死因として記録され,そしてその暴力/攻撃は主に連合軍によるものである――これらの死のうちの95%が,爆弾や戦闘ヘリからの火炎を原因とするものである。

暴力を原因とする死――定義上は,他者の意図的な行為によってもたらされる死――は,調査対象となった33のクラスタのうち,15のクラスタで報告された。

報告された73件の暴力を原因とする死のうちの12件は,連合軍とは関係はなかった。研究グループによると,調査対象となった家庭の子どもたち28人が,連合軍によって殺されているという。戦前は1,000のうち29であった乳幼児の死亡が,戦争のあとは1,000のうち57に上昇している。

『ランセット』誌は,国際赤十字委員会やWHOといった独立した機構によって,この死者数をさらに調べてもらうことにしている。


投稿者:いけだ

コメント(1)| Track back(0) | 2004-10-30 00:58:10 | イラク全般
■ スコット・リッター氏による記述
この件について,スコット・リッター氏による記述が,ガーディアンに上がっています。11月1日(英国時間)。
http://www.guardian.co.uk/comment/story/0,3604,1340562,00.html

※ガーディアンのURLは,途中でコンマが入るため,自動リンクがうまくいきません。アドレスバーにコピー&ペーストしてください。
いけだ (2004-11-01 15:26:40)

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