米軍がファルージャへの支援物資輸送車両をブロック:アルジャジーラ
形式的なものでしかないにせよ,決定権は「主権」を「移譲」された「政府(暫定政府)」にあるわけで,米軍(をはじめとするいわゆる多国籍軍)はその「政府」の指示によって行動することになっています。
というところで本編です。なるべく直訳になるようにします。
米軍がファルージャへの支援物資輸送車両をブロックしている
US army blocks aid convoy for Falluja
Tuesday 30 November 2004, 8:25 Makka Time, 5:25 GMT
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/F0A47D67-7D17-4140-A992-2AEC1CF0624A.htm
米軍は,支援物資を輸送する車両を,包囲されている都市ファルージャにたどりつくことを阻止している,と,この輸送隊に同行した,バグダードに拠点を置く医師が語った。
「イラク保健省が私たちにファルージャに行くように依頼しました。私たちがファルージャに向かっていると,米軍(the US army)が私たちの輸送隊を止め,捜索を実行しました」と,イブラヒム・アル=クバイシ医師は語った。
「私たちは,ファルージャ近くに位置する米軍基地で4時間待ち,その後に,ある医師が,ファルージャに医療チームを送るということでイラク保健省と合意しているが,それは8日か9日後の話だと言いました。」
「ファルージャでは恐ろしい犯罪が行なわれています。彼らは誰にも知ってほしくないのです。私はヨルダンの野戦病院からバグダードの病院に負傷者を4人搬送しました。」
「彼らは私に,犯罪が行なわれているのだと言いました。化学兵器が使用されています。死体には銃創はまるでなく,黒いしみ(patches)があります。」
「米軍(US forces)は,人々が,ファルージャのアル=ハドラ(Al-Hadra)地区やアル=ムハマディヤ(Al-Muhammadiya)地区に行くことは許可していますが,アル=ジュラン(Al-Julan:ジョランかも?)地区やアル=アスカリ(Al-Askari)地区,アル=シナイ(Al-Senai)地区には,一切の立ち入りを禁じています。」
「現地には包囲攻撃されているイラク人の一般の家族がいるのです」と,アル=クバイシ医師は語った。
ファルージャ住民の人道的な状況は,劣悪であると報告されている。数千単位のファルージャ住民が街を逃れ,市を取り巻く一時しのぎのシェルターに暮らしている。
ファルージャの市の境目のすぐ外にも難民キャンプができているようですが,一方,ファルージャからは距離的にはかなり離れるんですが,バグダード市内に設営された難民キャンプの様子が,アルジャジーラのin picturesのページに上がっています。写真7枚。UNHCRのテントです。本当に布1枚のテントで,とても寒そうです。バグダードは今年は気象がおかしくて,夏はものすごい暑さで,今はもうとても寒いのだそうです。毛布や衣類などは,イラク人から,および海外のNGOなどから寄せられているそうです。
突然ですが,アルジャジーラ関連のトリビア。
つい先日も,選挙されたわけでもないのに「政府」という役目についている人たちからunacceptableと言われ圧力をかけられているアル・ジャジーラですが,少なくとも英語版のウェブサイトを立ち上げたのはBBCにいた人たちなので,ウェブサイトの記事の感じなんかもBBCによく似ています。
なお,関係ないついでに……かつてアフガニスタンでタリバーンに拘束された英国人ジャーナリスト(当時はエクスプレスか何かに書いていたと思いますが)は,解放された後,アルジャジーラ英語版ウェブの副編集長をしていました。突然解任されちゃいましたけど。
あと,アルジャジーラは英語版サイトとアラビア語のテレビではまったく異なっているということもよく知られています。アラビア語のテレビ放送はアラブの人たちが見ているわけですが,アルジャジーラが「公平な放送」をしていると思えるようなオメデタイ人たちはほとんどいないと,昨年からいくつもの記事(イラク人のウェブログだとか,インタビューだとか)で読んでいます。ただし「FOX NEWSが公平だって言いやがるんなら,アルジャジーラだって公平だ!」というような,サンショは小粒でもピリリと辛い,みたいな締めがついていることが,わりとよくありましたが。
投稿者:いけだ






