Falluja, April 2004 - the book
現代企画室刊『ファルージャ 2004年4月』を引き継ぐ形で、
同書共訳者2名がファルージャおよびイラクについてのニュースなどを
英語から日本語にして紹介しています。
本文中の翻訳部分の語句は、原文に即するようにしています。
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アルジャジーラ,バグダード支局閉鎖。
イラク政府はアルジャジーラに対し,同局のバグダード(バグダッド)支局を1ヶ月間閉鎖するよう命令した。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/3544032.stmより:
In a related development, Iraq's interim government has shut down for a month Arab television station al-Jazeera.

Interior Minister Falah al-Naqib said this week that the channel encouraged kidnappings by showing images of hostages threatened with executions.

イラク暫定政府はアルジャジーラのバグダード支局を1ヶ月間閉鎖した。内務大臣によれば,同局は処刑するぞと脅される人質の映像を放送して,誘拐(拉致)を奨励した。


http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/middle_east/3543874.stmより:
Meanwhile, the Iraqi government has ordered the Arabic television station, Al-Jazeera, to close its offices in Baghdad for one month.

Mr Allawi said an independent committee which had monitored the station's output for the last month had concluded that it was advocating violence.

イラク政府はアルジャジーラにバグダード支局を1ヶ月間閉鎖するよう命令した。アラウィ首相は,独立した委員会が7月の同局の放送をモニタリングした結果,同局が暴力を煽動していると結論を出したのだと述べた。


BBCのサイトが独自記事にせず,In a related developmentだとかMeanwhileだとかで「ついでに言及しておく」スタイルで書いてること(現時点ではこれら以外に記事はないようです)も釈然としませんが,そんなことより,支局閉鎖自体が,何と言いますか……もうほんと言葉に困ってしまって,#%*@∞§≧┌|∵|┘って感じなのですが……。

アルジャジーラがadvocateしているというviolenceと,米軍によるviolence,ルーツを見ても用いられる道具を見ても全然違うのに,同じviolenceという言葉で語られる。何なのこれは。それ自体が暴力的。

アルジャジーラは,英語版のサイトとアラビア語の放送とではまったくと言っていいくらいに内容が違うという話は一応聞いてはいるけれど,アラビア語での放送がいかに「過激」なものであるにせよ,「政府による支局閉鎖命令」なんてことが正当であるとはとても思えない。

『ファルージャ 2004年4月』の21ページ(ラフール・マハジャン)に次のような一節がある。
 ファルージャにおける最近の戦闘では、街が封鎖され、その中で、12人の海兵隊員に加え、2人の兵士、そして少なくとも66人のイラク人が殺された。事態はこの流れに乗って進むだろう。近い将来、それが変わる見込みはない。
 けれども、暫定行政当局(CPA)は、スンニ派とのこうした大きな問題だけに満足せず、同時にムクタダ・アル=サドル師に従うシーア派の人々に対しても戦いを始めた。
 サドル師が民主主義についてどう考えていようとも、サドル師が民主主義を脱線させようとしてこの暴力を開始したというブッシュの主張は馬鹿げている。第一に、サドル師は煽動的言辞を用いてはきたが、彼も彼に従う人々も、これまで常に、占領軍に対して露骨な暴力を行使する手前で自制していたのである。第二に、今回の暴力を引き起こしたきっかけは、米軍がサドル師の週刊紙『アル=ハウザ』を閉鎖したことである。新聞社の閉鎖命令があからさまな反民主的行為でなくて何であろう。


#アル=ハウザ閉鎖については,『ファルージャ〜』の183ページに注として5W1Hをまとめてあります。

なお,イラクのウェブログなどを見ていると,アルジャジーラはイラクの人々に必ずしも好意的に受け取られているわけではないことがわかる。しかし,米軍や米国政府がアルジャジーラをあからさまにウゼエ!と思ってるということを示す発言(例えばキミットの「チャンネルを変えろ」とか)に対しては,「ではFOX NEWSはどうなんだ」というツッコミは入る。

「あれはよくてこれはよくない」を決めるのが利用者/視聴者/購買者であるなら(そしてそれをデモクラティックでモダンでシヴィライズドだと言うのなら),操り人形の紐をつけた政府が放送局の支局を閉鎖することに,どのような意味が?

混乱してるので記述がめちゃくちゃ。ご容赦。

なお,アルジャジーラについては,こんなドキュメンタリーがあるとか。私としては『ファレンハイト911』よりこっちに興味が。公式サイトはここ


投稿者:いけだ

コメント(1)| Track back(0) | 2004-08-07 22:39:59 | イラク全般
■ 日本語の記事
取りたてて新しい情報はないようですが,日本語の記事をYahoo! JAPANのトピックスから。

共同通信さん:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040807-00000152-kyodo-int
「暫定政府のジバリ外相は最近、アルジャジーラなどのイラク報道が『一方に偏っている』と非難、支局閉鎖を検討していると述べていた。昨年9月、当時のイラク統治評議会はアルジャジーラとアラブ首長国連邦の衛星テレビ、アルアラビーヤに対し記者会見への出席を2週間禁じた」というのが,私が上で参照しているBBC記事には書かれていなかったことです。

毎日新聞さん:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040807-00000092-mai-int
讀賣新聞さん:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040807-00000213-yom-int
どちらもとても短いもので特に新情報はありません。

いけだ (2004-08-08 19:42:29)

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