Falluja, April 2004 - the book
現代企画室刊『ファルージャ 2004年4月』を引き継ぐ形で、
同書共訳者2名がファルージャおよびイラクについてのニュースなどを
英語から日本語にして紹介しています。
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ラフール・マハジャン記事〜ハイファ・ストリート,ファルージャ,タルアファル
『ファルージャ 2004年4月』の著者のひとり,ラフール・マハジャンのウェブログより,9月14日の記事です。

例によって,これ以上はっきりとは書けないというくらいにはっきりとした文章です。(んが,日本語にした私がちょっとボケボケなので,日本語が変かも。何かお気づきの方はコメント欄でご指摘ください。)

ラフール・マハジャン Empire Note, 14 September 2004
http://www.empirenotes.org/september04.html#14sep041

【9月14日午後11時45分】
ハイファ・ストリートでの恐ろしい攻撃――米軍ヘリが破壊されたブラッドリーの周囲の群衆の中に砲撃を加え,13人を殺した件――について,Under the Same Sunが非常によい記事を掲載している。【このページの後半に日本語訳あり】

(イラクでは兵士でいるよりもジャーナリストでいる方がずっと危険だ。そしてこの危険の大半は,特にアラブ人ジャーナリストに向けられ,米軍からもたらされている。)
さらに,ファルージャが再び,米国の常軌を逸した暴力の場となっている。これはおそらくは9月6日に7人の海兵隊員を殺した自動車爆弾に一因があるものだろう。(Fox Newsのウェブサイトの記事を参照――特に,元々のAPの記事をいかに書き換えているかに注目。信じられないくらいにばかばかしい"homicide bomber"という用語法。)【←「頭痛が痛い」ですね。】

ここ3ヶ月半くらいのあいだにこれはひとつの定型になってきた。「ザルカウィの隠れ家と疑われる建物」への空爆が数限りなく行われている。少しさかのぼって調べてみよう,6月19日に20人死亡7月5日に5〜15人死亡7月31日に13人死亡(ここで米軍は,彼らは「衝突」で死んだと言っているが,イラク人の病院関係者は,死者は米国の空襲で殺された民間人だと言っている),9月9日にはファルージャとタルアファルで43人が死亡【←マハジャン記事のリンクが切れていますが,当ウェブログのこの記事この記事をご参考に】,9月13日には20人が死んでいる。(見落としているものがあるでしょうか?)

タルアファルを含め,この方法で殺されただけで100人を超えている。殺された人々についてたったひとつはっきりとわかっているのは,この中には何の罪もない一般市民が含まれていたということだ――中には子どもすらいる。

この占領は不法なものであるが,100歩譲って占領が合法的なものであるとしても,これらの方法については議論の余地などまったくない。住民の治安を維持する権利があるのなら,治安を維持する。情報屋が,「タウヒードとジハード」(ザルカウィの組織)のメンバーがどこそこにいるという情報を持ってきたら,警察らしく振舞う――情報の裏を取り,その家を包囲し,ドアをノックし,身柄を拘束する。そうすべきである。この組織がいかなるものであれ,本物の軍隊になれるほどの軍事的能力は持ち合わせていない。したがって,このような作戦が実行不可能であるという理由はどこにもない。

こうする代わりに,米国は空から一般市民が居住するエリアに爆弾を投下する。そしてたまたまそこにいた人は誰でも殺してしまう,一見アトランダムに。こんなものは警察の作戦ではない。合法的なものでもない――ただの国家テロだ。

*translated by: nofrills, 16 September 2004


上記マハジャン記事に出てくるUnder the Same Sunの記事を下につけておきます。

掌握するはずだった人心を粉々にして
Blowing Up Hearts and Minds
http://www.underthesamesun.org/content/2004/09/blowing_up_hear.html
September 13, 2004

本日のニュースには,米軍による住宅街への攻撃が2件。
 
 米軍ヘリがバグダードで,炎上する米軍の装甲車両を取り囲む一般市民の群集に砲撃し13人を死亡させたと,保健省のサアド・アミリ報道官が述べた。死亡した中にはアラブの衛星ネットワーク局アルアラビヤとの契約で現場からレポートをしていたパレスチナ人ジャーナリストも含まれている。

 米軍は,早朝に自動車爆弾で破壊されたブラッドレー戦闘車両から弾薬などを盗もうとしていた人々を追い払おうとしたのだと述べている。これが起きたハイファ・ストリートは,チグリス川西岸を南北に貫く幹線道路で,治安が悪化している。

 しかし,目撃者たちはその説明を否定し,群集は平和的だったと述べている,とロイターが伝えている。目撃者の中にはアルアラビヤのジャーナリストが撃たれたときに彼を撮影していたロイターのカメラマンも含まれる。

 ……

 バグダードの西に位置するラマディでは,米軍の戦車とヘリが住宅街で攻撃を開始し,女性や子どもを含む10人が死亡,40人が負傷した,とラマディ病院のアブデル・サラーム・モハメド医師がロイターに語った。米軍はこの件についてまだコメントを出していない。

略奪をしようとしている人々を追い払う? 既に燃えているブラッドレーから? 略奪についてこんなに気を使っているとは初耳だ,びっくりだ。だが彼らはイラクでこんなことが信じてもらえるとでも思っているのだろうか? むろんそうではなかろう。だいたい,イラク人が信じると思ってる人など最初からいないだろう。耳を傾けさせたいのは米国の人々だけで,彼らときたら,我々は決して誤ったことをするはずがないと簡単に信じてしまう。私たちの戦争はきれいな戦争だ。

ニューヨークタイムズの説明によると,「米軍司令官は,ヘリは地上から攻撃されたので反撃したと述べている」。実際の映像がどうなのか,あるいはロイターがどう言っているかなど,誰も気にしちゃいない。実際の話,彼らが死んだからって何だっていうんだ。(アルアラビヤの記者もこの攻撃で殺されている。彼の死は映像にとらえられている。)

昨日(12日),合計しておよそ80人のイラク人が死んだ。米国が撃ったか,検問所やイラク・ナショナル・ガードの車列で自爆者が自爆したかだ。街の至るところ,暴力が顔をのぞかせる。

こんな状態が継続すれば,イラクの人々はサダムが権力の座に帰ってくれればいいのにと願い始めるかもしれない。そうなったら,もちろん,私たちはこう指摘する――イラクは前政権の残滓と将来のない奴らばかりだ。そしてレトロアクティヴに,私たちがしたことすべてを正当化するのだ。

*translated by: nofrills, 16 September 2004



投稿者:いけだ

コメント(1)| Track back(0) | 2004-09-16 17:53:34 | バグダード,ハイファ・ストリート 2004年9月12日
■ 感覚が麻痺してしまうこと
「ザルカウィ一派の隠れ家を空爆」といった報道が繰り返され、それに対して「ザルカウィ一派はいなかったではないか」という対立の構図が繰り返されることで、

「そもそも、ザルカウィ一派が隠れていようがいまいが空爆は不法な戦争犯罪」

ということが隠蔽され、それが隠蔽された状態に麻痺し、

さらに

「そもそも米軍のイラク侵略と日本の加担は犯罪行為」

ということも隠蔽され、それに麻痺してしまう恐れがある、ということに改めて気付かされる記事ですね。
益岡 (2004-09-16 20:23:22)

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